スーツのスタイルは1950年（昭和25）年を機に、それまでのやたらと男性らしさを誇張するボールドルックから、自然体であることを強調するナチュラル。ルックへと変化を見せるようになる。それは戦後の混乱がようやく終わりを告げ新しい男のファッションの時代が訪れようとしていることを物語っているかのようだった。そして、その年8月、一般の人たちを対象とした日本で初めての男性ファション誌『男子専科』が誕生した。
50〜60年代に流行したスーツ・スタイル：アメリカン・コンチネンタルの人気
1958年ごろから台頭してきたアメリカン・コンチネンタルと呼ばれる流行型。欧州の傾向を取り入れたアメリカンスタイルというわけで、アーティスト好みのスーツとして知られ、日本では60年代初期に流行を見た。
