1950年代の日本の男たちの服装には、ファッションという概念はまだなかった。ましてやカジュアル・ウエアなどという概念はまったく見当たらず、せいぜいスポーツウエアという考え方しか存在していなかた。そうしたおしゃれを代表するのが各種のスポーツシャツとニットで、これれにはさまざまなバリエーションが見られる。それに合わせるパンツにもさまざまなものがあって、たとえば早くもブルージン・スラックスなどという名称が垣間見える。
50〜60年代に流行したニット&シャツ・スタイル:色を愉しむリゾートシャツ
「カラールーム」と名付けられた1960年7月号のページよりリゾートシャツ2体。『色を愉しむ』とあるように、カラフルな色調のイタリアンカラーのプルオーバーを黒のショートパンツや黄色のパンツと合わせている。