今でこそコーディネーションとか、コーディネートといえば当たり前の言葉だが、1950年代にはそうした表現はなく、コンビネーションとかアンサンブルといった言葉のほうが幅を利かぜていた。ともに「組合わせ」や「調和のとれた装い」の意味で用いられるもので、現在の着こなしからするとまだまだおとなしいものだった。しかし、当時の上品なおしゃれの香りに魅かれるのはどうしてなのだろうか。
50〜60年代に着こなしスタイル:アクセサリーの着こなし効果
着こなしをよくも悪くもさせるのがアクセサリー。64年の3月号ではアクセサリーの着こなし効果について数ページを割いている。たとえば帽子のリボンとネクタイ、シャツとポケットチーフを演出させるなど。