DM ダンセン・マンスリー（1961年（昭和36年）1月発行）より
「盛り場」のデラックス版
日本国中「盛り場」と名の付く場所は、オビタダシイ数にのぼるだろうがまずもって日比谷アミューズメント・センター程、スッキリとデ・ラックスなアトモスフェアに満ちた「盛り場」はどこにも見当たるまい。
もともと盛り場という名称自体が、多分に喧騒と無秩序な雑踏それにカスバめいた横丁を意味しているが、その点からいえば、この日比谷周辺を「盛り場」と呼ぶにはやや疑問もあるだろう。
しかし日比谷センターから有楽町駅付近までいれれば、映画、劇場、寄席などが20館以上もあり、その内8館は堂々たるロード・ショー劇場なのだから、日本一の盛り場といっても先ず過言ではあるまい。
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