昔から配色はおしゃれの基本だった。Vゾーンの構成はもとより、ジャケットとスラックスの上下の組合わせ、靴下と靴の合わせだって、すべては色の組み合わせが基本となる。当時の『男子専科』の誌面にはそうした配色の情報がことのほか多く紹介されている。またその斬新さには驚かされることが多いのだが、それも当時のアメリカ文化を受けてのことと考えれば、妙に納得できるものがある。

50〜60年代に流行した配色スタイル:紺の上着の着こなし50〜60年代に流行した配色スタイル:紺の上着の着こなし

1952年5月号より。このころの流行色の第1位は「紺」だそうで、その紺の着方にも色々な方法があると解説されている。同系色で合わぜるのが無難だけれど、ときにはエンジ系のネクタイで若々しさを出そうという趣旨。