昔から配色はおしゃれの基本だった。Vゾーンの構成はもとより、ジャケットとスラックスの上下の組合わせ、靴下と靴の合わせだって、すべては色の組み合わせが基本となる。当時の『男子専科』の誌面にはそうした配色の情報がことのほか多く紹介されている。またその斬新さには驚かされることが多いのだが、それも当時のアメリカ文化を受けてのことと考えれば、妙に納得できるものがある。
50〜60年代に流行した配色スタイル:1967年春夏のVゾーン
これは1967年7月号に紹介されたもので、この67年という年はアメリカ・デュポン社のディヒター博士によって<ピーコック革命>が提唱され、メンズファッションは色彩革命の時代を迎えていた。