昔から配色はおしゃれの基本だった。Vゾーンの構成はもとより、ジャケットとスラックスの上下の組合わせ、靴下と靴の合わせだって、すべては色の組み合わせが基本となる。当時の『男子専科』の誌面にはそうした配色の情報がことのほか多く紹介されている。またその斬新さには驚かされることが多いのだが、それも当時のアメリカ文化を受けてのことと考えれば、妙に納得できるものがある。
50〜60年代に流行した配色スタイル:1953年春のVゾーン配色
1953年4月号からの抜粋。Vゾーンの配色法は昔からさまざまな方法を説いているが、要はちょっとハズした色を選ぶところに、しゃれた雰囲気が生まれることに気付かされる。