50〜60年代に流行したスーツ・スタイル

スーツのスタイルは1950年(昭和25)年を機に、それまでのやたらと男性らしさを誇張するボールドルックから、自然体であることを強調するナチュラル。ルックへと変化を見せるようになる。それは戦後の混乱がようやく終わりを告げ新しい男のファッションの時代が訪れようとしていることを物語っているかのようだった。そして、その年8月、一般の人たちを対象とした日本で初めての男性ファション誌『男子専科』が誕生した。

50〜60年代に流行したスーツ・スタイル:コーディネーション・ルックという名のスーツ

50〜60年代に流行したスーツ・スタイル:コーディネーション・ルックという名のスーツ

これは1959年11月号に掲載されたものだが、早くもコーディネーション・ルックという言葉が紹介されている。「調整された装い」と直訳されるが、この感覚は相当新しい。ちなみにスーツは<アメリカン・アンバサター>型。