男子專科 1986年1月号 NO.262:おしゃれ上手はレッグ・アップがポイントです

男子專科 1986年1月号 NO.262 より

おしゃれ上手はレッグ・アップがポイントです-2

誰もがこんなに自由におしゃれができ、どこでも相当な服を簡単に手に入れられる時代では、足元のおしゃれが、個性化や差別化のポイントになってくると思う。(でも、通勤電車のなかやラッシュのホームで、足を踏み踏まれながらの毎日では、心まで傷ついてしまって、足元のおしゃれなんて明るさの持てない暗いおしゃれ事情の持主もいるであろう。気の毒である・・・・・・)

今回のテーマは”LEGUP(レッグ・アップ)”。シューズをポイントに、ウインター・ファッションの、おしゃれアドバイスです。

●スエード・シック 今年のシューズの注目が、エレガントやシックの表現にぴったりの、スエードのカラード・シューズ。フォレスト・グリーン、ネイビー、マロン、レッドと、ソフトなフェルトで作つたようなスエード・シューズ。ソックスはカシミアやラムなど高級素材でぜいたくしておこう。アーガイルやケーブル柄がぴったりと、ツイードのリッチ&シック・スタイルに決まる。

●クラシック・スリップ・オン スエード・シューズのべースは、やはりスリップ・オン。しかもよりクラシックなモンク・ストラップ付きで、よりクラシックなスタイルがファッション的だ。カラーはブラウン。合わせるソックスは、ミックスカラーのヘリンボーン、アーガイル、リブ柄で、ソフト&ビビッドな色彩を揃えておきたい。ソックスを色別に収納できるカラー・ボックスをつくれば、ソックス選びは一段とウキウキするであろう。

●キャップ・トゥ・アクション カジュアル、スポーツに広くマッチングしやすいヒモ付きシューズで、ラバー・ソールのもの。コーデュロイ・パンツにぴったりなので、アウト・ドア感覚でコーディネートしたい。

ところで、ディック・フランシスのおなじみ競馬ミステリー「利腕」に、私のウインドー・ショッピング・スタイルと同じような気分のコーディネートが出てくるのです。それは上流の婦人のものなのだけど、それを評して”カネに困らない生活をそれとなくあらわしている服装”と、あるのです。さすがではないですか、ディックも私も---。

・・・了