今でこそコーディネーションとか、コーディネートといえば当たり前の言葉だが、1950年代にはそうした表現はなく、コンビネーションとかアンサンブルといった言葉のほうが幅を利かぜていた。ともに「組合わせ」や「調和のとれた装い」の意味で用いられるもので、現在の着こなしからするとまだまだおとなしいものだった。しかし、当時の上品なおしゃれの香りに魅かれるのはどうしてなのだろうか。
50〜60年代に着こなしスタイル:完璧なリゾートスタイル
個性的な感覚で純然たるリゾートウエアをというのなら、この半袖のストライプジャケットにショートパンツも組み合わせに限る。シャツもさまざまなものが合わせられるし、足元もハダシにサンダル、靴というのがいい。(1963年7月号)