男子專科 1986年3月号 NO.264:春のニュー・ワードはコンプレックス・コーディネート

男子專科 1986年3月号 NO.264 より

春のニュー・ワードはコンプレックス・コーディネート(2)

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●【A】ペーズリー・ジャケットと、ややカラー・トーンの違うペーズリー・シャツ。そして沈みこんだ、一見無地に見えるぺーズリー柄のパンツといった組合わせ。ちょっとコンプレックス・コーディネートをまちがえると、とんでもないアイダホ・ポテトになるので、十分に注意したい。

●【B】黒と白のグレンチェックと、同じく黒と白のスモール・チェックのソフト・ジャケット。ブラック&ホワイトをベースに、柄の変化をたのしむコーディネーションだ。

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以上どちらのコーディネートも、ビッグ&ルーズなソフト・アンサンブル・スタイルにぴったりのテクニックである(普通のテーラードなトラディショナルや、ヨーロピアンでは、おすすめできません)。

さて、このDANSEN、どこで買いました?もちろん本屋さんでしょうね。そのとき、書棚に並んでいる本のタイトルに、コンプレックスとか、シンドロームとか付いたものが多かったと、気付いたであろうか。

ネーミングにもやはり、流行というのがありまして、私も、これでいろいろ気を使っているのである。ファッションであれ言葉であれ、流行を的確にとらえたものは、時代の波長にぴたっと合って、不思議なパワーとこころよさを発揮する。つまり、光ってるのですね、これが。

・・・了