1950年代の日本の男たちの服装には、ファッションという概念はまだなかった。ましてやカジュアル・ウエアなどという概念はまったく見当たらず、せいぜいスポーツウエアという考え方しか存在していなかた。そうしたおしゃれを代表するのが各種のスポーツシャツとニットで、これれにはさまざまなバリエーションが見られる。それに合わせるパンツにもさまざまなものがあって、たとえば早くもブルージン・スラックスなどという名称が垣間見える。
50〜60年代に流行したニット&シャツ・スタイル:イタリアン調のポロシャツ
1959年5月号の「白のおしゃれとアクセント」と題した1ページにある白の綿パイルのポロシャツ。イタリアンカラーと思しき襟のデザインで、流行のイタリアン感覚を表している。足元のおしゃれにも注目。