昔から配色はおしゃれの基本だった。Vゾーンの構成はもとより、ジャケットとスラックスの上下の組合わせ、靴下と靴の合わせだって、すべては色の組み合わせが基本となる。当時の『男子専科』の誌面にはそうした配色の情報がことのほか多く紹介されている。またその斬新さには驚かされることが多いのだが、それも当時のアメリカ文化を受けてのことと考えれば、妙に納得できるものがある。

50〜60年代に流行した配色スタイル:Vゾーンのカラーリング

50〜60年代に流行した配色スタイル:Vゾーンのカラーリング

1951年1月号に見る解説。服の色にしたがって、それぞれに合うシャツの色とネクタイの色柄を懇切丁寧にレクチャーしていく。現在ここまで親切なコーディネート指南をやってくれるファッション雑誌があるだろうか。