50〜60年代に着こなしスタイル

今でこそコーディネーションとか、コーディネートといえば当たり前の言葉だが、1950年代にはそうした表現はなく、コンビネーションとかアンサンブルといった言葉のほうが幅を利かぜていた。ともに「組合わせ」や「調和のとれた装い」の意味で用いられるもので、現在の着こなしからするとまだまだおとなしいものだった。しかし、当時の上品なおしゃれの香りに魅かれるのはどうしてなのだろうか。

50〜60年代に着こなしスタイル:オフィスルックとしてのジャンパー

50〜60年代に着こなしスタイル:オフィスルックとしてのジャンパー

仕事着としてのジャンパーやジャケットを提案した1956年3月号の特集記事から。背広ばかりがオフィスウエアではないというわけで、そうした試みはすでにこのころから始まっていた。