カラダで着て感じて欲しいンです

DANSEN FASHION 哲学 No.74 藤村俊二:僕のファッション徹学から・・・男子專科(1977年12月号)より

DANSEN FASHION 哲学 No.74 藤村俊二:僕のファッション徹学から・・・男子專科(1977年12月号)より

オシャレはとても一方的なもンです。

押しつけがましい程、個性的なもンです。

だからとだけどで、誰かが選ンでくれたトータルなンとかとか、コーディネートどォとかは、通用して欲しくないと思うンです。

自分で考え、探し出し、自分に合ッた、そンな感覚を着たいと思うンです。

そンな中にも、銘柄を尊ぶ人がいます。誰かにイイものはイイのです。

他人ンちの名前をつけて、得意がる人を見ると、可哀想な気がします。

でも、イイものはイイのです。その人に似合えば・・・・・・。

だから、いつも、僕に似合うかなッてことだけは考えます。

とても一方的ですが・・・・・・。

また、余程、お金持なンでしょうか、着ないで買うだけ、集めて喜ぶ収集家みたいな方がいます。

でも、収集はウッカリすると気狂いになります。

本当の楽しみは、選ぶことにあるのではないかナと思います。

そりゃァ、チャンとした選択ができるまでには、試行錯誤が必要だし、途中で捨てなければならないものもでてきます。

でも、いいじゃないですか、自分自身を選ぶんだから・・・・・・。

身につけましょうョ。

”こォしたほうが味がよくなる”といってるよりは”こォしたものを”食べさせたほうが、どンなによいことか。

そことここに心があれば、カラダで確め、心でウナズケル筈です。

カラダで着て欲しいンです。感じて欲しいのです。

感じてくれないと相手は困ります。

あなたをつつむ自信がなくなります。

・・・次回更新に続く