男子專科 1986年9月号 NO.270 より
久々に造形美を着るスーパー・クラシック-2
Vゾーンが狭く小さいジャケットが、トップにくるアイテムの基本。だからダブル・ブレストでも、ボタン数が6~8個と多くついているし、シングルでさえ、4~5個のボタン数になる。
このVゾーンを取り囲むラペルも、しっかりしたクラシック・イメージのピークド・ラペルや、ノッチド・ラペル。さらにベストも衿付きで、よりクラシックな雰囲気を盛り上げるのだ。
この、造形的に美しいバランスを求めたデザインは、1920年代ころの風俗を描いたイラストなどを思い出させる。
男も女も、必ず帽をかぶっていたタフ&ジェントルな時代。そうしてみると、サブリーナ・ハットなんかも、このルックスのライン上に浮かんできそうだ。
マテリアルは、クラシックなツイード、フラノ、メルトンなどが、より深いテイストをつくり上げている。これに合わせるアクセサリー、シャツにしろタイにしろ、逆によりモダーンなものをフィットさせてみたい。
・・・次回更新に続く