ファッションも遊びの精神で・・・1
僕は衝動貿いの名人で、欲しいときに買っとかないと、あとで行ってもすでに遅し、そのとき着る必要がなくても、買っとけば必ず着れる機会がある−−−という衝動買いに関する哲学をもっている。かくて服はたまる一方。6畳くらいのスペースのひと部屋が、すっかり服に占拠されてしまった。
そこで考えたのが、服をしまうのではなくて、インテリアにしてしまおうということ。食事をする部屋にも、そのほかのところにも服をつるしておく。しまったままだと、その存在を忘れがちな服でも、こうしておくと着る機会を逃さずにすむ。
本当ならば、コンピューターに自分のもっている、アイテムを全部インプットして、どの組合わせが可能か、その都度、客観的に判断できるようになればいちばんなのだが、それが無理な現状では、自分の目を頼りに組合わせを考える。でも、この作業も実に楽しい。
それ1枚を見てると、ダサくてつまらないシャツでも、組合わせでぐーんと生きてくることがある。ダサいものとダサいものを組合わせて、おもしろい味になることもあるし、逆に、どんな素敵なシャツでも、その良さをズボンによって、その良さを、殺してしまう場合だってある。洋服っていうのは、まさにトータル・ファッションで、組合わせによって結果がすごく変わってしまうところは、実に微妙で複雑で、それだけにおもしろい。
・・・次回更新に続く