ファッションも遊びの精神で・・・2
だから僕は、気に入ったベルトを見つけると、ブルー、黄色、ピンク、黒といった具合に、好みの原色を何通りかいっしょに買うことが多い。Tシャツなんかにしてもそうだ。こうして揃えておくと、そのとき着る他のものに合わせて、さまざまな組合わせに対応できるし、その変化も楽しめる。
人より目立った服をしたがるタチだから、既製のものじゃ飽き足らず、デザイナーの人につくってもらうこともある。ところが、これも、こちらの意志がうまく伝わらないときが往往にしてある。デザイナーはプロだから、服をつくるうえでの基本概念−−−たとえば脇のラインはこうカットしなくちゃいけない、なんていうノウハウをよく知っている。ところが僕は、そんなものはまるで無視。背中や脇にヒレをくっつけてくれだの、まん丸い形の服をつくってくれだの、服づくりのセオリーからはみ出したことを注文するわけだから、まあ、それも無理もないことかもしれない。
一度、ぬいぐるみをつくる人に頼んだことがあるが、なかなか気に入りのものができた。やっぱり僕のファッション感覚は、かなり普通の枠からはみ出しているんだろうと思う。
もちろん、それは意識して狙いとするところでもあるのだが。遊びの精神といってもいい。
・・・次回更新に続く