創刊号アーカイブ(4):若さの魅力、派手になったジャンパー

『男子專科』創刊号(昭和25年(1950年))より

若さの魅力、派手になったジャンパー

男の服装で思ひ切り派手に、自由なデザインの出来る唯一のものがこのジャンパーだ。従来、これは猟服で、獣に間違へられて射たれたりしないやうに派手にしたと言われているが、とにかく愉しい洋服だ。色々と規則のある背広と違ひ、自分に合ったデザインが出来ると云ふ魅力と、仕事をするのに楽な点で、最近アメリカでは、家庭着に、若い人達は通学服にまで着ている位、流行っている。

しかし自由だと云っても、やはり布地によって型が定まり、ギャバジンやコーデュロイは1・3のように腰の処をビジョウでしめ、前をチャックで開く型がよい。派手なチェックのフランネルは、2のやうに大きなダブルのアウトポケットにすれば、立派な外出着としても通用する。若い人には、お洒落の正道ではないが、是非一着はあってもよい。