インディーズ系のブランド・ショップで注目:年代別『流行ファッション』物語「裏原ファッション」1997~
東京・原宿の明治通りの南側と表参道の東側で区切られる一帯を「裏原宿」、さらにこれを略して「裏原(うらはら)」などと呼ぶようになったのは、1997(平成9)年ごろからのことである。このへんには昔から知る人ぞ知るといった感じのユニークなファッション店が点在していたが、キャットストリートとかプロペラ通りといったあたりにインディーズ系のブランド・ショップが集まるようになって、本来の原宿ファッションとは異なる雰囲気をかもし出し始めたのだ。男の子狙いの店が多いのも「裏原ファッション」の特徴で、ここにはネオヒッピー系やロンドン系、スケーター系といったブランドものが中心となって展開されている。これよりさらに裏手に当たるのが「裏・裏原宿」で、ここは若い女の子相手の店が並んでいる。ここから「裏青山」とか「裏新宿」など、いわゆる「ウラブーム」が始まったのだが、最近では表参道をはさんだ「裏原宿」の反対側が「奥原宿」と呼ばれるようになって注目を集めている。