サヴィル・ロウに妖精の粉をふりかけたスウィンギン60’Sのピーターパン(13)
元祖、本家、正統、分家が入り乱れる
いっぽうエドワード・セクストンは同僚のロイ・チットルバラ、ジョセフ・モーガンと一緒に『ナッターズ オブ サヴィル・ロウ』を引き継ぐが、その後、チットルバラ&モーガンも独立。そのため1980年代の初頭のサヴィル・ロウには、19番地の『トミー・ナッター』、36番地Aの『エドワード・セクストン』、35番地Aの『チットルバラ&モーガン』、さらにトミー・ナッターが一時期在籍したキルガー・フレンチ&スタンバリーのライセンス事業までが参入して、元祖、本家、正統、分家など、4つのナッターを名乗る店が入り乱れることになる。ちなみに今もサヴィル・ロウで営業を続ける『チットルバラ&モーガン』の名誉のために申し添えておくと、ローリング・ストーンのウエルドレッサーとして知られるチャーリー・ワッツはいまだにこの店を贔屓にしている。
・・・次回更新に続く