DANSEN FASHION 哲学 No.9 三島由紀夫:男らしさの美学(3)
人間の価値は端正な肉体にある・・・1 そもそも東洋における男の服飾とは、肉体を隠蔽し、権力を誇示し、裸にしてみれば誰も同じ肉体に、ムリヤリ階級差を与へるところに生れた。起りはインチキとゴマカシである。男は支配のためにはど […]
DANSEN FASHION 哲学 No.74 藤村俊二:僕のファッション徹学(4)
今ごろ、あなたT・P・O?・・・4 最後のO(ワン)。 ついでにひいてみました。すぐ見つかりました、辞書なので。 1 一個の、一つの、一人の→決定的です。 2 同一の、同じの→ヘェー、世の中ムジュンだらけだ。 言葉の魔術 […]
DANSEN FASHION 哲学 No.165 楳図かずお:原色と横縞と星が好きで、まるで星条旗(3)
ファッションも遊びの精神で・・・1 僕は衝動貿いの名人で、欲しいときに買っとかないと、あとで行ってもすでに遅し、そのとき着る必要がなくても、買っとけば必ず着れる機会がある−−−という衝動買いに関する哲学をもっている。かく […]
DANSEN FASHION 哲学 No.74 藤村俊二:僕のファッション徹学(5)
カラダで着て感じて欲しいンです オシャレはとても一方的なもンです。 押しつけがましい程、個性的なもンです。 だからとだけどで、誰かが選ンでくれたトータルなンとかとか、コーディネートどォとかは、通用して欲しくないと思うンで […]
DANSEN FASHION 哲学 No.27 澁澤龍彦:わが夢想のお洒落(1)
DANSEN FASHION 哲学 No.27 澁澤龍彦:わが夢想のお洒落(1) チェザレー・ブルジア、シジスモンド・マラテスタ、なんと中世のファッションは華やかであったことか 澁澤龍彦(フランス文学者) ・・・次回更新 […]
DANSEN FASHION 哲学 No.111 村上春樹:一着のレインコートをめぐる小説風断片(6)
一着のレインコートをめぐる小説風断片(6) 男はもう一度腕時計を眺める。4時22分。とりとめのない奇妙な時間だ。人は午後4時22分にいったい何をすればいいのだろう。酒を飲み始めるにも、髭を剃りなおすにも早すぎる。夢を見る […]
DANSEN FASHION 哲学 No.88 大島 渚:制服だけは着たくなかった(2)
男子專科(1979年2月号)より なりふりかまった青春時代 昭和28年、全学連の集会で私は紺のダブルの背広を着て壇上に立っていた。学生運動家といえば皆ボロボロの学生服を着て、その袖口をこすった鼻汁でビカビカに光らせ、ヨレ […]
DANSEN FASHION 哲学 No.141 荒木経惟:知性が恥性を必要とする(3)
男子專科(1983年7月号)より アタシ自身がひとつのメディアだからファッションも自分の広告だね ファッションっていうのは、場所や会う人に合わせて装うこと、なんて言ってはいるけれど、その昔、おふくろが日通とまちがえて「車 […]
DANSEN FASHION 哲学 No.111 村上春樹:一着のレインコートをめぐる小説風断片(8)
一着のレインコートをめぐる小説風断片(8) さて、これがボケットの中身だ。めぼしいものがあるわけではない。そこにはいっているものはささやかな生活の匂いだ、おそらく彼はそれほどの金持ちではないだろう。もっとも貧乏なわけでも […]
DANSEN FASHION 哲学 No.50 黒川紀章:個と集団の狭間から(5)
個と集団の調和が私に課せられたテーマ・・・2 このような限定の思想を盛り込んだ作品を最近次々に手がけてきました。たとえば、福岡銀行本店ビル、日本赤十字社本社ビル、ビッグボックスといった作品群のなかに、従来の「カプセル志向 […]