dansen 男子専科 September 1973 より
50年前の超・古典がいま再び鮮烈な光茫を放つ3つのファッション・ソース
たとえばどんなお金持ちでも、過ぎ去った日々は帰らない。が、古典はときおり蘇生する。それは決して気まぐれではない。《偶然》と《必然》の間をぬって光茫を放つのだ。
ここにとりあげた『スーパー・クラシック』はもう50年前も前に着られたファッションだが、これは決して偶然だけでリバイバルしたわけでない。
世界のデザイナーがより確かなもの、ホンモノへの追求を重ねて、出合ったのがこの超・古典のファッションであったとみるべきであろう。
この特集ではこうした動向に本誌独自のアレンジメントを加えて、3つのファッション・ソースに絞ってみた。
マテリアルとして素朴な味わいのフランネルを、パターンとして重厚なイメージをもつチョーク・ストライプを、そして、アンチークなオールド・アクセサリーをである。