CINE PREVIEW:コーラスライン

男子專科 1986年2月号 NO.263 より

コーラスライン

ちょっと変わったオーディションがスター予備軍の生活を浮き彫りにしていく

ここ数年、『キヤッツ』の大成功をきっかけとして、日本でも幾度目かのミュージカル・ブームが訪れているとか。確かに最近、ミュージカルの公演は目立って増えているし、50年代の黄金期のミュージカル映画のリバイバル公開も多い。そんななかで、ブロードウェイ史上最長のロングラン作品が映画化され、公開された。『コーラスライン』がその作品。

物語はブロードウェイの売れっ子演出家兼振付師のザックが、近くオープンする予定のショーのための、コーラスラインのオーディション開場で繰り拡げられる。このショーで幾人のコーラスラインが必要なのか、事前に参加者に知らされてはいない。しかし、華麗なるショー・ビジネスの世界に夢を馳せる若者たちは大勢そこに集まる。やがて16人が選ばれ、第2次のオーディションに進むが、そのオーディションの方法は普通のものとはかなり違っていた。ザックの試みたオーディション方法とは、16人の男女に今まで生きてきた、”自分”を語らせ、彼らの素顔を浮き彫りにして行くというものだった・・・・・・。