ファッション_fashion
DANSEN FASHION 哲学 No.111 村上春樹:一着のレインコートをめぐる小説風断片(10)

一着のレインコートをめぐる小説風断片(10) 通りではまだ雨が降りつづけていた。弱まるわけではなく、かといって強くなるわけでもない。のばされた思い出のように、雨はこのまま永遠に降り続のくかもしれない。 まるで水族館の中に […]

続きを読む
ファッション_fashion
DANSEN FASHION 哲学 No.111 村上春樹:一着のレインコートをめぐる小説風断片(3)

一着のレインコートをめぐる小説風断片(3) これがシーンだ。 このシーンが語っているものは、11月、雨、都会、喫茶店、夕方、そして男をくるんでいる軽い倦怠感・・・・・・そんなあたりだ。 次に小説が為すべきことは、この男へ […]

続きを読む
ファッション_fashion
DANSEN FASHION 哲学 No.74 藤村俊二:僕のファッション徹学(4)

今ごろ、あなたT・P・O?・・・4 最後のO(ワン)。 ついでにひいてみました。すぐ見つかりました、辞書なので。 1 一個の、一つの、一人の→決定的です。 2 同一の、同じの→ヘェー、世の中ムジュンだらけだ。 言葉の魔術 […]

続きを読む
ファッション_fashion
DANSEN FASHION 哲学 No.74 158 阿刀田高:無理をしてまで本気にならない(4)

DANSEN FASHION 哲学 No.158 阿刀田高:無理をしてまで本気にならない・・・男子專科(1984年12月号)より 〈プロフィール〉あとうだ・たかし 1935年東京生まれ。早稲田大学文学部仏文科卒業後、国会 […]

続きを読む
ファッション_fashion
DANSEN FASHION 哲学 No.28 赤塚不二夫:ひとときの終末を美しく(4)

男子專科(1972年9月号)より なんでも着てしまうタフな精神を グロテスクな美しさが時代を彩るということは、どういうことを意味しているのだろうか? やはり権威や社会の規制なり、生活の不満、不安に対する人間の心理的抵抗と […]

続きを読む
ファッション_fashion
DANSEN FASHION 哲学 No.111 村上春樹:一着のレインコートをめぐる小説風断片(9)

一着のレインコートをめぐる小説風断片(9) 4時35分、彼は片手に小銭を握り、レジスターの脇の赤電話に向かう、そしてダイヤルを回す。何百回と回してきたナンバーなのに、まるでとりかえしかつかないほどもつれてしまった数字のか […]

続きを読む
ファッション_fashion
DANSEN FASHION 哲学 No.124 田中康夫:"クリスタル”は現代の哀しさ(3)

1982年 男子專科 より 自分でノットを結ぶ蝶タイでないと満足できなくて---田中康夫 学生のころは、普段からシャツとセーターなら、そこにネクタイをしてしまうというフォーマルな気分を取り入れた感じが多かったのに、このご […]

続きを読む
ファッション_fashion
DANSEN FASHION 哲学 No.27 澁澤龍彦:わが夢想のお洒落(11)

DANSEN FASHION 哲学 No.27 澁澤龍彦:わが夢想のお洒落(11) 醒めた現実生活で精神の洒落を想う 「凡そ日本人の皮膚に能衣裳ほど映りのいいものはないと思う」と書いた贅沢好きの潤一郎にしても、自分では能 […]

続きを読む
ファッション_fashion
DANSEN FASHION 哲学 No.27 澁澤龍彦:わが夢想のお洒落(7)

DANSEN FASHION 哲学 No.27 澁澤龍彦:わが夢想のお洒落(7) 「ばさら」は、したがって、失われた武士階級の文化なのである。しかも、江戸時代の衰弱した武士道精神や、マゾヒスティックに儀式化した切腹美学な […]

続きを読む
ファッション_fashion
DANSEN FASHION 哲学 No.9 三島由紀夫:男らしさの美学(5)

剣道着にみる日本男児の美しさ・・・1 服装が先か肉体が先か、といふ考へになると、今でも日本人は大部分「服装が先」と考へてゐることは明白で、「肉体が先で、それに合ふやうに、着るものを考へる」といふ考へは、少数意見のやうに思 […]

続きを読む